モデルアート最新号 <日本海軍特設艦艇>特集ですが、
その巻頭と表紙に、円形劇場ジオラマ作品を掲載。
ミッドウェイ海戦で艦首を失い、さらに米軍機からの攻撃により瀕死の状態となった重巡洋艦「最上」が、トラック諸島で応急処置をうけるシーンを再現しました。
たぶんこのシーンを再現したジオラマは無いと思っていますが、エメラルドグリーンのトラック諸島は、日本海軍の中心的な基地で、色々な施設が分割された各島々につくられ、損傷したいろいろな艦船も明石によって修理が繰り返されていました。
現存する2枚の実写真をベースに、最上の損傷状況を再現してみました。 工作船の明石は、クレーン関係が肝なのでエッチングで処理。
最上は、このトラック諸島での応急処置後、佐世保に帰還し、損傷の大きかった第4、5砲塔を撤去して、水上偵察機繋止用航空甲板を設置する改修工事にはいり、航空巡洋艦として水上機11機を搭載可能となる勇姿に生まれ変わることになります。
航空巡洋艦としても最上は艦船模型としても魅力がありますが、その改修にいたったストーリーを知るのもたいせつなことかもしれません。
個展開催まで、あと…….